直線上に配置

上西恵最終日のマクロ化端末利用状況

上西の最終日は21:00時点で古畑ににおよそ600万もの差をつけられていたが、21:10をスタートとして急激なウォッチ数の上昇が見られた。その結果、23:35頃に古畑を逆転し、結果として最終時点では古畑におよそ180万ウォッチの差をつけている。この異常なウォッチ数の上昇がどの様な要因で起きたのか、古畑と同様にマクロ化端末の増加で説明ができるのかを検証してみる。

  上西
時刻 増分 変動
2015/5/3 21:00 78,300 10,340
2015/5/3 21:05 68,567 -9,733
2015/5/3 21:10 75,201 6,634
2015/5/3 21:15 95,835 20,634
2015/5/3 21:20 118,397 22,562
2015/5/3 21:25 142,056 23,659
2015/5/3 21:30 187,749 45,693
2015/5/3 21:35 198,311 10,562
2015/5/3 21:40 223,690 25,379
2015/5/3 21:45 253,981 30,291
2015/5/3 21:50 259,963 5,982
2015/5/3 21:55 326,888 66,925
2015/5/3 22:00 362,811 35,923
2015/5/3 22:05 308,880 -53,931
2015/5/3 22:10 333,844 24,964
2015/5/3 22:15 370,812 36,968
2015/5/3 22:20 393,194 22,382
2015/5/3 22:25 428,024 34,830
2015/5/3 22:30 445,875 17,851
2015/5/3 22:35 466,007 20,132
2015/5/3 22:40 504,994 38,987
2015/5/3 22:45 543,538 38,544
2015/5/3 22:50 547,701 4,163
2015/5/3 22:55 645,501 97,800
2015/5/3 23:00 684,562 39,061
2015/5/3 23:05 674,169 -10,393
2015/5/3 23:10 678,213 4,044
2015/5/3 23:15 679,851 1,638
2015/5/3 23:20 719,884 40,033
2015/5/3 23:25 707,813 -12,071
2015/5/3 23:30 726,055 18,242
2015/5/3 23:35 721,226 -4,829
2015/5/3 23:40 687,013 -34,213
2015/5/3 23:45 690,361 3,348
2015/5/3 23:50 711,949 21,588
2015/5/3 23:55 780,875 68,926
2015/5/4 0:00 672,331 -108,544
 左記の表は上西における5月3日の21:00以降の増分値と変動値の推移を表わしている。5/3 18:00〜24:00のデータ推移はこちらで確認することができるが、5月2日までの動向として上西の増分値は毎時50分からの集中タイムを実施していたため、毎日21:00にピークとなる増分値を記録するとその後急激に値を減らし、また次の50分を境に大きなピークを示す値になるということを繰り返していた。

しかし、この日は21:00を過ぎ21:05に一旦増分値を減らしてはいるが、どういうわけか21:10以降急激に増分値が増えている。NMBヲタの言い分ではSNSツールでメンバーが情報を拡散したから、大勢の参加者が集まってきたという見解のようだが、何らその根拠はない。特にこの時点では上西は古畑に600万近くもの差をつけられていたのだから、多くのNMBヲタのモチベーションが高まる要因のない状況で、その差を逆転できるような参加者増に結びつくようなことが発生したとは考えにくい。今まで述べてきたように値が大きく動く場合、動かない場合共にそうした現象の発生にはそれなりの理由が必要である。

もしこの増分値の変化が全て手動によるものだと仮定したら、これだけ連続して変動がプラスで推移するのは他の時間帯と比較しても、発生する可能性が極めて低い状況と言わざるを得ない。人手による端末のみだとしたら単位時間当たりのウォッチ数は一般的には必ず一定の割合で増減する。古畑のところでも述べたが、急激な増分値の上昇が長時間にわたり連続して発生している点を考慮したら、その変動値には手動によるものが含まれていたことは間違いないだろうが、それ以外に一人で複数台の端末で755アプリを利用できる者が、自動化されたマクロ化端末を複数台追加し、そうしたものを大量に稼働させてウォッチ活動を行っていたと考えるのが妥当であろう。

そこで古畑のときと同様の条件で、変動値が30,000を超えていたらそのうちの66%、変動値が20,000を超えて30,000以下ならそのうちの50%、変動値が20,000未満ならそのうちの40%、変動が1,000以下だったら0%というようにマクロ化端末による稼働割合を仮定し、それに基づいて計算されたデータ推移を確認してみる。

こうして変動値の内容をマクロ化端末による変動分と手動による変動分とに分け、その数値を元にして計算した平均値、標準偏差との関係に矛盾がないかを確認してみる。
時刻 21:10 21:15 21:20 21:25 21:30 21:35 21:40 21:45 21:50 21:55 22:00 22:05   累積合計
実変動 6,634 20,634 22,562 23,659 45,693 10,562 25,379 30,291 5,982 66,925 35,923 -53,931    








2,654                         2,654
2,654 10,317                       12,971
2,654 10,317 11,281                     24,252
2,654 10,317 11,281 11,830                   36,081
2,654 10,317 11,281 11,830 30,157                 66,238
2,654 10,317 11,281 11,830 30,157 4,225               70,463
2,654 10,317 11,281 11,830 30,157 4,225 12,690             83,153
2,654 10,317 11,281 11,830 30,157 4,225 12,690 19,992           103,145
2,654 10,317 11,281 11,830 30,157 4,225 12,690 19,992 2,393         105,538
2,654 10,317 11,281 11,830 30,157 4,225 12,690 19,992 2,393 44,171       149,708
2,654 10,317 11,281 11,830 30,157 4,225 12,690 19,992 2,393 44,171 23,709     173,417
2,654 10,317 11,281 11,830 30,157 4,225 12,690 19,992 2,393 44,171 23,709 0   173,417
  
時刻 〜22:05 22:10 22:15 22:20 22:25 22:30 22:35 22:40 22:45 22:50 22:55 23:00   累積合計
実変動   24,964 36,968 22,382 34,830 17,851 20,132 38,987 38,544 4,163 97,800 39,061    








173,417                         173,417
173,417 12,482                       185,899
173,417 12,482 24,399                     210,298
173,417 12,482 24,399 11,191                   221,489
173,417 12,482 24,399 11,191 22,988                 244,477
173,417 12,482 24,399 11,191 22,988 7,140               251,617
173,417 12,482 24,399 11,191 22,988 7,140 10,066             261,683
173,417 12,482 24,399 11,191 22,988 7,140 10,066 25,731           287,415
173,417 12,482 24,399 11,191 22,988 7,140 10,066 25,731 25,439         312,854
173,417 12,482 24,399 11,191 22,988 7,140 10,066 25,731 25,439 1,665       314,519
173,417 12,482 24,399 11,191 22,988 7,140 10,066 25,731 25,439 1,665 64,548     379,067
173,417 12,482 24,399 11,191 22,988 7,140 10,066 25,731 25,439 1,665 64,548 25,780   404,847
 
上の表は各時間帯における変動値から先に挙げた基準を元にしてマクロ化端末による増分ウォッチ数を計算したものである。  なお、マクロ化端末による変動値が20,000を超えている時間は黄緑色に塗ってある。
上の表の黄緑色で塗られた部分からわかるように、21:10〜22:05の間にはマクロ化端末の変動が20,000を超えているのは3カ所なのに対して、22:10〜23:00にはそれが6カ所に増えている。つまり21時台には173,417の増加に対して22時台は404,847-173,417=231,430と22時台の方が増分値の増加量が高いことがわかる。単純に言うとマクロ化した端末の増加は21時台より22時台のほうが多いということになる。この算定方法に則って計算すると最終的に23:00の時点では、実際の増分値:684,562/5分のうち、マクロ化端末によって404,847/5分のウォッチが実現していたものと仮定することができた。
  上西
時刻 増分 マクロW数 予想手動W数 手動変動
19:00 24,859 0 24,859  
19:05 20,773 0 20,773 -4,086
19:10 21,355 0 21,355 582
19:15 20,385 0 20,385 -970
19:20 18,944 0 18,944 -1,441
19:25 20,062 0 20,062 1,118
19:30 22,468 0 22,468 2,406
19:35 20,106 0 20,106 -2,362
19:40 21,407 0 21,407 1,301
19:45 23,363 0 23,363 1,956
19:50 22,475 0 22,475 -888
19:55 26,152 0 26,152 3,677
20:00 28,111 0 28,111 1,959
20:05 23,751 0 23,751 -4,360
20:10 23,917 0 23,917 166
20:15 26,023 0 26,023 2,106
20:20 27,483 0 27,483 1,460
20:25 30,674 0 30,674 3,191
20:30 32,537 0 32,537 1,863
20:35 41,759 0 41,759 9,222
20:40 39,178 0 39,178 -2,581
20:45 47,342 0 47,342 8,164
20:50 59,100 0 59,100 11,758
20:55 67,960 0 67,960 8,860
21:00 78,300 0 78,300 10,340
21:05 68,567 0 68,567 -9,733
21:10 75,201 2,654 72,547 3,980
21:15 95,835 12,971 82,864 10,317
21:20 118,397 24,252 94,145 11,281
21:25 142,056 36,081 105,975 11,830
21:30 187,749 66,238 121,511 15,536
21:35 198,311 70,463 127,848 6,337
21:40 223,690 83,153 140,537 12,690
21:45 253,981 103,145 150,836 10,299
21:50 259,963 105,538 154,425 3,589
21:55 326,888 149,708 177,180 22,755
22:00 362,811 173,417 189,394 12,214
22:05 308,880 173,417 135,463 -53,931
22:10 333,844 185,899 147,945 12,482
22:15 370,812 210,298 160,514 12,569
22:20 393,194 221,489 171,705 11,191
22:25 428,024 244,477 183,547 11,842
22:30 445,875 251,617 194,258 10,711
22:35 466,007 261,683 204,324 10,066
22:40 504,994 287,415 217,579 13,256
22:45 543,538 312,854 230,684 13,105
22:50 547,701 314,519 233,182 2,498
22:55 645,501 379,067 266,434 33,252
23:00 684,562 404,847 279,715 13,281
23:05 674,169 404,847 269,322 -10,393
23:10 678,213 404,847 273,366 4,044
23:15 679,851 404,847 275,004 1,638
23:20 719,884 404,847 315,037 40,033
23:25 707,813 404,847 302,966 -12,071
23:30 726,055 404,847 321,208 18,242
23:35 721,226 404,847 316,379 -4,829
23:40 687,013 404,847 282,166 -34,213
23:45 690,361 404,847 285,514 3,348
23:50 711,949 404,847 307,102 21,588
23:55 780,875 404,847 376,028 68,926
0:00 672,331 404,847 267,484 -108,544
         
    最大値  376,028  
         
 上記仮定に基づいて実際の増分値をマクロ化端末によるウォッチ数(マクロW数)と手動によるウォッチ数(手動W数)に分けてみた。ここでの手動W数はあくまでも21:10以降に発生したとの仮定に基づく、マクロ化端末による加算がないウォッチ数として定義したもので、実際のその中にマクロ化端末によるウォッチ活動が一切ないという意味ではない。またデータの妥当性を検討するために手動W数に関しての変動を計算しておく。

この計算結果を基にして左記の表を作成した。23:00以降の変動分に関しては大幅な上昇が長時間連続して発生していない点を考慮して、マクロ化端末による急激な増加はなかったと仮定する。マクロ化端末の増加はあくまで最終日の終了前3時間程度の間、上西への支援のため大勢の人間が参集して、急激な追い上げを行ったという考え方を前提とした。

データの推移を見ると、マクロ化端末を除いたとしても21:40〜23:00の増分値の変化は、かなり大きなものになっている。手動による変動としては21:55に22,755/5分、22:55に33,252/5分と信じられないほどの増加もあるが、毎時50分頃の集中タイムを実施していたことを考えると、その時間帯だけ参加する者がいたと考えれば根拠としてはなり立つ。それ以外の時間帯では、最大の変動でも21:30の15,536で古畑のときの最大変動値とさほど変わりはない。時間帯としてはデータの急上昇が始まった中でのかなり早い時間帯での発生であり、古畑との差がかなりついていたこの時間帯に、これだけの高い変動値が発生するほどの人間が参集することがあるのかという疑問は残る。しかし、NMBヲタの総数や上西のこうしたコメントがあったことと合わせれば、その程度の高い変動値が発生しても、特段におかしいと言えるほどの根拠もない。
5月3日(予想手動ウォッチデータ)   
時間帯 平均値 標準偏差 比率
19:05〜20:00 22,133 2,667 12.05%
20:05〜21:00 41,502 18,244 43.96%
       
21:05〜22:00 123,819 40,083 32.37%
22:05〜23:00 202,112 45,350 22.44%
23:05〜24:00 299,298 31,098 10.39%
 上記の表は手動W数の1時間毎の平均値と標準偏差を計算したものである。基本的に21:00まではマクロ化端末による急激なウォッチ数の増加は見られなかった時間帯で、21:00以降の時間帯にマクロ化端末の急激な増加が発生したと仮定して、計算の元になる手動W数はその分を差し引いたものとしている。

標準偏差比率を見ると実態としては19時台は標準偏差比率は12.05%と15%を切っており、この時間帯にもマクロ化端末がかなりの割合で稼働していたものと考えられる。しかし20時台になると多くの参加者が集まってきたのか、標準偏差比率が急激に高くなっている。各時間帯を比べてみるとこの20時台が一番標準偏差比率が高い状況になっている。理由としては20:50に集中タイムを実施するため以前から20:30からの参加を呼びかけていたことによるものであろう。こうした呼びかけは某巨大掲示板の地下板スレなどでもその痕跡が残っているし、最終日に一矢報いるつもりで呼びかけていたのであろう。そうした行動の結果が20:30〜21:00の間の変動にも見られ、プラスの値で推移している時間が多い。こうしたことにより20時台の標準偏差比率が高いものになったと考えられる。

しかし、21時台になると仮説として計算したマクロW数を差し引いた手動W数の変動は、20時台の集中タイムの時間帯とさほど変わらない変動値推移となっている。21:10〜22:00までの変動は一度もマイナスにならず、ずっと増え続けていた。ずっと値が上昇し続けているので、当然標準偏差比率も32.37%と高い割合を維持している。22時台は22:05に集中タイムの影響なのか、一旦増分値が大きく落ち込んでいる。しかしその後は連続して上昇を続け、23:00までの変動はプラスを続けていた。この間平均値は大きく変化したが、21時台と22時台の標準偏差の値は40,083と45,350とそれほど変わっていないので、結果として平均値に対する標準偏差比率は下がっている。つまり、分散はそれほど変化していないことになる。
 
F-検定: 2 標本を使った分散の検定
5月3日
(予想手動Wデータ)
変数1 変数2
21:05〜22:00 22:05〜23:00
平均 123,819 202,113
分散 1,606,640,166 2,056,622,481
観測数 12 12
自由度 11 11
観測された分散比 0.78120325
P(F<=f) 片側 0.344656747
F 境界値 片側 0.35487036

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定
5月3日
(予想手動Wデータ)
変数1 変数2
21:05〜22:00 22:05〜23:00
平均 123,819 202,113
分散 1,606,640,166 2,056,622,481
観測数 12 12
プールされた分散 1831631323
仮説平均との差異 0
自由度 22
t -4.481071153
P(T<=t) 片側 9.31436E-05
t 境界値 片側 1.717144374
P(T<=t) 両側 0.000186287
t 境界値 両側 2.073873068
  ちなみに21:05〜22:00と22:05〜23:00の間のデータをF検定で評価するとP(F<=f:片側 )= 約0.345となり、P(F<=f:両側)= 0.69 > 0.05で5%有意水準で検定して等分散だと言える。この結果は非常に高い確率で分散が一致していると言える。等分散だという前提でt検定するとP(T<=t:両側) = 0.000186 < 0.01となって、1%有意水準で検定してもこれら要素とする二つの母集団は平均値が一致する母集団であるということは否定された。

言い換えれば、非常に似たような分散で推移しているのに、参加している台数は全く違うということが証明されたことになる。通常は平均値が上がればそれに伴って標準偏差も上がるものだが、データが増加し続けている時間帯で平均値が上昇しているのに、標準偏差はほぼ一定に推移するという現象が自然発生的に起きたというのは無理がある。FLASH誌でのウォッチバトルにおける時間帯別平均と標準偏差の章にも書いてあるが、人手による自然増加であれば本来平均と標準偏差との関係は、参加者の平均値が上がればそれに比例して標準偏差も上がるものである。

変動の推移から推測するに、もしマクロ化端末によるウォッチ数の増加があったとすれば、それは23:00まで発生したと考えられる。23:00以降の変動を見るとプラス・マイナス両方の値が発生しており、一律に増加しているような状況ではない。標準偏差の値も21:00〜23:00の間は40,000〜45,000程度だったのが、23:05〜24:00は31,098とかなり落ち着いた値になっている。

しかしながら、ここで不思議なのは23:05〜24:00の手動W数の標準偏差比率が10.39%と極端に低い値になっているのである。ここで計算している手動W数はマクロ化端末による増加分を除いていることになっているので、そのほかの時間帯のデータ推移から考えて、手動作業のみによるウォッチ数の上昇であるならば、どんなに低くても標準偏差比率が15%を下回ることはあり得ない。31,098という標準偏差から逆算して、それが標準偏差比率15%程度になるための平均値の値は207,320程度でなければならない。実際の予想手動値:299,298との差は91,978となり、つまり最終的なマクロ化端末によるウォッチ数の累計値はマクロ化端末の割合から仮定した404,847程度では少なく、これに90,000〜100,000程度の上乗せが発生していなければならないことになる。
  しかしながら、これを実現することは非常に難しい。最終的なマクロ化端末の使用割合を高くするように上乗せするにしても、実際の変動量が1,000しかないところで10,000のマクロ化端末分を増えたと言及することはできない。10,000増やすためには最低でも10,000以上の変動量がある時間帯を選ぶしかない。もし21時台にマクロ化した端末によるウォッチ数の上積みが90,000近く発生していたと考えると、現時点で仮定しているその時間帯の手動W数の変動分は189,394(22:00)から68,567(21:05)を引いた差:120,827であるので、この時間帯にマクロ化端末のその大多数が稼働し始めたと仮定すると、120,827-90,000=30,827のみが手動W数だったということになる。

となると、21:05〜22:00の間の変動:294,244(362,811-68,567)のうち自然増による人的な手動作業分による増加はわずか1割ほどの30,827しかなく、変動分の9割近くが全てがマクロ化した端末による増加であったいうことになり、上西の発信により多くの人が追い上げを知り参加者増につながったということと矛盾する。そんなことは通常考えられないし、少なくとも増分値が急激に増えたことに影響され、多くの人間が短時間でウォッチ活動に参加し始めたと考えるのならば、早い時間帯である21時台の方がより人手による増分値の割合が高かったと考えるのが普通であろう。上西の変動に関してはマクロ化端末によるウォッチ数増の想定増加量が、20,000を超えている時間帯が22時台に頻発しているように、主にその時間帯での変動量のほうが大きな値になっている。もしマクロ化端末の稼働が仮定よりさらに大量に発生していたとしたら、その多くは22時台に稼働し始めたと考えたほうが妥当であろう。

ところが、こうなると大変におかしな話になる。一体誰がそうしたマクロ化端末を前もって準備していたのかという点である。マクロ化端末の利用傾向の各章で各メンバーのデータ推移を見ていただければ、誰のどの時間帯でマクロ化端末が多く使われているのかは平均値と標準偏差の関係から明確にわかる。主にマクロ化端末を稼働させているのはNMBヲタが中心の上西のところと、SKEヲタが中心の古畑のところだってことが明らかになっている。5月4日以降には太田夢莉のところでマクロ化端末が多く稼働していることがわかっているが、それは主に上西のところで活動してたNMBヲタが移動した事による結果であろう。

 5月3日以前にウォッチバトルが終了したのはAKBメンバーとHKTメンバーのみである。HKTメンバーは元々ウォッチバトルで不正な行為をしないようにと、マクロ化端末を稼働させるための前提条件にもなるリトークタップ自体、メンバーが行わないように申し合わせていた。既に終了していたAKBメンバーのデータでは大量のマクロ化端末を使ってウォッチ数を稼いでいるメンバーもほとんど見当たらない。唯一その可能性があるのは高橋朱理のところだが、高橋自身、最終日が5月6日だったので5月3日の時点ではまだウォッチバトルを継続しており、21:00〜24:00の間は競争相手の小谷、太田に差をつけるべく、この時間帯の増分値はその日で一番高い平均値を記録している。したがって高橋ヲタが上西の支援に回ることは考えられない(第一、その時点で最大平均値が10,000/5分ほどで推移していた高橋ヲタ達が上西に加勢したとしても、マクロ化端末での404,847/5分にどれだけ寄与できるかは疑問だ)。

もし単にSNSツールでの発信などで上西が逆転しそうだという情報を目にした他のAKBGファンが、上西のウォッチバトルに参加したとしても、特にNMB推しでもないのにそんな短時間でマクロ化端末を大量に用意し投入するとも思えない。第一、たまたまSNSツールでの呼びかけに反応してウォッチバトルに参加したのなら、755の端末アプリをインストールすることすら戸惑う者が多いのではないか?それでは、NMBヲタがマクロ化端末を大量に導入したのかと言えば、わざわざ22時台という遅い時間に大量にそうした端末を導入する意図がわからない。もしそんなものが大量に用意できたのであれば、もっと早い時間帯から稼働させ、少しでも早く上西の追い上げに加勢するのが普通なのではないか?そのほうが逆転できる可能性がさらに高くなり、もっと早い時間帯から大勢の人間への加勢を呼びかけやすくなる。

また、NMB:グループ最大増分値予測の章で説明したように、NMBヲタ達が継続してできる最大増分値は190,754/5分となっているわけだから、マクロ化端末によるウォッチ数を除いて計算した結果として、手動W数の最大値が376,028/5分で平均値が299,298/5分となっている点は参加者の最大値としてはあまりにも値が大きすぎる。最大値がNMBヲタが継続できる最大増分値の2倍にもなっているということは、その時点で上西のウォッチ活動に参加しているNMBヲタ達と、同程度の外部からの参加者がいたことになる。HKTヲタから多くの協力が得られたと仮定しても、まだHKT:穴井のウォッチバトルは継続しており、高柳に大きな差をつけるチャンスだったわけだから、HKTヲタが全員が上西のウォッチバトルに参加したとも考えられない(全員参加したところでHKTヲタによるグループ最大増分値は53,092/5分だから、半数程度がリトークタップできるAndroid端末と考えて5割増しても、最大で約66,000/5分程度の増加にしかならない)。

これらの点から考えてNMBヲタ以外からの参加があったとしても、手動による増分値の平均は先ほどの23時台の標準偏差から割り出した200,000/5分ぐらいとなるのが妥当なところであろう。

  以上の結果から判断できることは
  • 標準偏差比率から考えると、仮定によって算出した23時台の上西の手動W数には、かなりマクロ化端末の稼働分が含まれていると考えざるを得ない。
  • 仮定によって算出した手動W数の21時台と22時台の分散をF検定するとほとんど一致しているが、t検定すると平均値が全く違う別の母集団だということがわかる。もしその時間帯に別の母集団が同じように手動ウォッチをしているなら、平均値が上がるのに伴い標準偏差も上がるはずだが、そうなっていない点で矛盾がある。
  • もし仮定として設定した割合以上にマクロ化端末が存在していたと考えて増分値が増えていたと推測すると、変動値の推移から考えてその多くは22時台に発生していたと考えるしかない。
  • NMBヲタがそうしたマクロ化端末を増やしていたとしたら、古畑に負けている状況ではできるだけ早く稼働させたいと考えるのが普通であろうし、大勢の人間が22時を過ぎるのを待ってマクロ化端末を稼働させるのは時間帯的に遅すぎる。他のグループからの参加者がやっていたとしたら、あらかじめそういった端末を準備していたことになるわけだから、NMBヲタ以外にそんな準備をする人間の存在は想定できないし、多くの人間がその当時のSNSツールの呼びかけを見て、それに応じて急激に参加者が増えたという見解に矛盾する。
  • NMB:グループ最大増分値予測から判断した最大増分値から考えて、仮に協力関係にあったと言われるHKTヲタの加勢があったとしても、仮定によってもたらされた手動W数の最大値や平均値は高すぎる。
こうした点から考えると様々な矛盾が発生し、当初のSNSでの呼びかけに応じて参加者が集まった結果急激にウォッチ数が増え、そのうちかなりの割合でマクロ化端末が稼働していたという仮説自体が間違っていたという結論になる。もしマクロ化端末によって増やしたとしたら、1台あたりの想定ウォッチ数が200/5分程度ではなく、3,000/5分とか5,000/5分とかウォッチ数を上げることができる端末を、少数のNMBヲタが使っていたとかいうような状況だろう。もしその程度のウォッチ数を稼ぐことができれば、短時間で集まった人数がかなり少なくても上西の増分値は実現可能になる。しかし755の端末アプリを利用している限り、機械によるマクロ化でそんなにウォッチ数を上げる方法は聞いたことがない(端末の性能が悪いと、ある程度の継続させると止まってしまったり、手動より遅くなるという話はあちこちで聞かれたが)。

つまりこうした点から考えると参加人数に相当するマクロ化端末の増加ではなく、別の方法によって急激なウォッチ数の上昇が発生したと考えるしかないということになる。結果として上西データの真実の章にあるように、マクロ化端末利用ではない別の方法によって自動的にデータの加算がされ、それに最終日特有のNMBヲタの参加者増と一時的なやじうま的参加者が加勢した結果、上西のデータの急激なウォッチ数の上昇が発生したという結論を取らざるを得ないということである。


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