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検証方法

検証方法に関してはまず第一に考えたのはそのデータの変動についてだ。各時間におけるW数がわかればその差し引きで増加分はわかる。これが実際に人手によって5分間で作業された ということになるわけで、そうであるならばこの増加分に関しては常に一定になるはずはない。実際には参加する人数も変われば、参加している人間のやる気にも関わってくる。だから必ず増減が発生することになる。その増減をチェックすることにより、ある一定のパターンが発生するのではないかと推測した。

下が実際のデータである。

日時 込山榛香 増分 変動   古畑奈和 増分 変動   上西恵 増分 変動
2015/5/3 16:50 3,239,513       82,552,366       77,504,171    
2015/5/3 16:55 3,240,041 528     82,572,748 20,382     77,520,740 16,569  
2015/5/3 17:00 3,240,369 328 -200   82,592,200 19,452 -930   77,538,508 17,768 1,199
2015/5/3 17:05 3,240,612 243 -85   82,611,728 19,528 76   77,553,551 15,043 -2,725
2015/5/3 17:10 3,240,939 327 84   82,631,677 19,949 421   77,569,383 15,832 789
2015/5/3 17:15 3,241,293 354 27   82,651,385 19,708 -241   77,586,621 17,238 1,406
2015/5/3 17:20 3,241,531 238 -116   82,671,216 19,831 123   77,605,223 18,602 1,364
2015/5/3 17:25 3,241,885 354 116   82,692,063 20,847 1,016   77,625,027 19,804 1,202
2015/5/3 17:30 3,242,283 398 44   82,714,218 22,155 1,308   77,645,534 20,507 703
2015/5/3 17:35 3,242,596 313 -85   82,733,674 19,456 -2,699   77,663,251 17,717 -2,790
2015/5/3 17:40 3,242,842 246 -67   82,754,563 20,889 1,433   77,681,832 18,581 864
2015/5/3 17:45 3,243,052 210 -36   82,775,942 21,379 490   77,701,250 19,418 837
2015/5/3 17:50 3,243,486 434 224   82,799,762 23,820 2,441   77,719,133 17,883 -1,535
2015/5/3 17:55 3,243,775 289 -145   82,822,862 23,100 -720   77,738,988 19,855 1,972
2015/5/3 18:00 3,244,088 313 24   82,845,001 22,139 -961   77,762,364 23,376 3,521
2015/5/3 18:05 3,244,439 351 38   82,867,935 22,934 795   77,784,932 22,568 -808
2015/5/3 18:10 3,244,871 432 81   82,894,561 26,626 3,692   77,807,589 22,657 89
2015/5/3 18:15 3,245,413 542 110   82,920,984 26,423 -203   77,826,799 19,210 -3,447
2015/5/3 18:20 3,245,904 491 -51   82,947,819 26,835 412   77,846,106 19,307 97
2015/5/3 18:25 3,246,644 740 249   82,974,584 26,765 -70   77,868,650 22,544 3,237
2015/5/3 18:30 3,247,454 810 70   83,003,975 29,391 2,626   77,894,713 26,063 3,519
2015/5/3 18:35 3,248,340 886 76   83,028,425 24,450 -4,941   77,917,067 22,354 -3,709
2015/5/3 18:40 3,248,921 581 -305   83,053,877 25,452 1,002   77,940,236 23,169 815
2015/5/3 18:45 3,249,490 569 -12   83,079,912 26,035 583   77,964,678 24,442 1,273
2015/5/3 18:50 3,250,091 601 32   83,106,559 26,647 612   77,990,879 26,201 1,759
2015/5/3 18:55 3,250,509 418 -183   83,133,918 27,359 712   78,018,454 27,575 1,374
2015/5/3 19:00 3,250,926 417 -1   83,160,696 26,778 -581   78,043,313 24,859 -2,716

 

このデータを見ると5分間当たりで増えた増分が必ずしも一定でないことは一目でわかる。今回は増分に関して毎5分時の値から直前5分時の値を引いたものを変動と呼ぶことにした。この変動を見ると+/−が頻繁に入れ替わっているのがわかる。

今回この変動分の発生状況に人手による作業固有の一定のリズムがないかを検証し、その点と上西の最終の追い込み時のデータ変動との違いを明確にすることで、その不自然な増加が本当に人手によるものかを明らかに 出来るのではないかと推察した。
なお、表中赤く塗りつぶしている欄は直前との差が1%以下のものであり、黄色く塗りつぶしいる欄は直前値と40%以上 の変化が出ているところを示している。

これに加えもう一つ採用したのは変動率という考え方である。これはいわば直前5分間と比べて変動分はどの程度の割合になっているかを示す値として採用した。例えば上記の込山のデータで17:00時点の増分は328、17:05時点の増分は243となっており85減っている。この場合の変動率は-85/328で-25.81%となり、マイナス傾向 の減少方面に変動しているということになる。

数字が変動するには何かしら理由がある。例えば増えた場合は参加者が増えるとか、その時間だけ集中して作業を行うとか、原因が必ずある。減る場合もまた同様で何かしらその根拠となる行動が伴っているはずである。

上記の変動率を計算したのが下記の表である。
変動率
時刻 込山榛香 古畑奈和 上西恵
17:05 -25.91% 0.39% -15.34%
17:10 34.57% 2.16% 5.24%
17:15 8.26% -1.21% 8.88%
17:20 -32.77% 0.62% 7.91%
17:25 48.74% 5.12% 6.46%
17:30 12.43% 6.27% 3.55%
17:35 -21.36% -12.18% -13.61%
17:40 -21.41% 7.37% 4.88%
17:45 -14.63% 2.35% 4.50%
17:50 106.67% 11.42% -7.91%
17:55 -33.41% -3.02% 11.03%
18:00 8.30% -4.16% 17.73%
18:05 12.14% 3.59% -3.46%
18:10 23.08% 16.10% 0.39%
18:05 25.46% -0.76% -15.21%
18:10 23.08% 16.10% 0.39%
18:15 25.46% -0.76% -15.21%
18:20 -9.41% 1.56% 0.50%
18:25 50.71% -0.26% 16.77%
18:30 9.46% 9.81% 15.61%
18:35 9.38% -16.81% -14.23%
18:40 -34.42% 4.10% 3.65%
上西恵755写真集:5/3変動率推移グラフ1

変動率をグラフ化したのが上記である。グラフを見るとどのメンバーも変動率が常に上下していることがわかる。これは当然のことで変動率がプラスの場合は直前よりW数が増えているということであり、マイナスは逆に減少しているということである。人間が作業している限り、変動率がずっとプラス で継続し続けることはあり得ない。なぜなら人間ならある程度の時間を同一作業で繰り返せば、必ず疲れてその作業量は減ることになる。そうなれば変動は必ずマイナスの値となり、変動率もマイナス を示すことになる。



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