直線上に配置

怪しい予感

不思議な出来事が起きたのはワニブックス社が発行するUTB(アップトゥボーイ)紙での企画だった。この雑誌のソロ写真集企画に選ばれたのは古畑奈和(SKE)、上西恵(NMB)、込山榛香(AKB)の3名。このバトルにはメンバー選抜の 初期段階で激しい争いが予想された。

SKEはいわゆる箱推しと呼ばれるグループ自体を応援するファンが多いことで知られている。各メンバー個人を応援するファンもいるのだが、グループ全体を応援する人間が他のグループに比べ 多く、そうした箱推しの強さがいろいろなイベントで伝説を残している。毎年秋にやっているCOCO壱番屋のカレーキャンペーンにSKEメンバーを利用すると、その期間中売上が 同社の他のキャンペーンより確実に上昇するといったことなどは経済誌で話題になるほどだ。

当然このような企画にSKEメンバーが参加したらそれを支援するSKEファンが白熱するのは目に見えていた。ましてや対抗するのが同じ姉妹グループであるNMBメンバー の上西氏だった事もそれに輪をかける事となった。当然NMBファンもそれと同様の思いをもって対抗してくる ことは予想され、最初から必要以上に熱く烈しい争いになることが懸念された。

今回の755でのW数獲得競争するに当たって、スタート時点でメンバーそれぞれに アプリを利用する技量差や置かれている環境の違いがあった。755アプリは必ずしもAKBグループ全員が共通で使用することを指示されているわけではなく、 使用を希望した者のみが利用している状況だった。

AKBグループメンバーは既にGoogle+などのSNSサービスを利用して自身の情報発信をしており、それに加え公式サイトでのブログなど様々な発信ツールがある以上、さらに負担となる755の利用を避けるメンバーもいた。特に755ではファンから 書き込まれた質問を受け、それに返答する形で進める形が基本になるので、情報リテラシーに疎いメンバーの中には、その対応によっては自分自身が傷つくこともあり、そうした恐怖感からか利用を控えるメンバーも多 かった。



 目次へ トップ アイコントップへもどる 次へ


直線上に配置