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出版社主催のウォッチ数競争バトル

今回、各出版社が主力雑誌の企画として個人写真集出版をかけてメンバー間のウォッチ数獲得競争を企画した。
ウォッチ数(ここでは以下W数と表することとする)とは755における各個人のページビューの表示回数を表すものであり、ある意味人気のバロメーターとして評価されている側面もある。

ただし、このW数は一般的なパソコンや携帯端末が持っているブラウザソフトで閲覧してもカウントアップされることはなく、スマホやタブレット用の755専用アプリを導入し、そのアプリを利用して閲覧した場合のみカウントアップされる。
各出版社はこのW数を判断材料としてその雑誌担当者の指定した3人のメンバーが、決められた期間内にどれだけW数をあげたかを競争し、1位となったメンバーには個人での写真集出版をご褒美とする企画を立ち上げた。

このイベントは最初にヤングマガジン(YJ)が企画して4/1にスタートし、4/30までの1ヶ月という長期にわたるものだった。その後ヤングジャンプ(YJ)がそれに続けるように4/15〜4/30の期間を対象に実施し、これらの人気が白熱して来たころその他の雑誌社が注目し、週刊プレイボーイ(WPB)、アップトゥボーイ(UTB)、ボム(BOMB)、そして最後にFLASHが続けて企画をスタートさせた。

企画の準備不足

こうした企画をスタートさせるに当たっては、本来十分準備をし不正排除の対策をとらなければならない。そうでないと何が正しくて何が不正なのかも曖昧な状況のままスタートすることになり、開始後に規制したらそれによって不利益を被る側の非難を浴びることになる。
残念ながら、今回のイベントはそういう点で十分配慮されたものではなかった。

ルールの不明確さ

もう一つはルール自体がはっきりしていなかった。W数は主にそのメンバーが開いているトークルームを755アプリを使って入室することによってカウントアップされる。

しかし、755アプリが持っている機能であるリトーク機能を使い他のトークルームでの内容を自分のところでリトークすると、他の人のトークルームでの会話を参照できリンクが作成され、その表示部分をクリックするとそのトークルームに直接入室することができる(それを利用できるのはAndroid環境のみのようだったが)。この機能を使い自身が直前にトークした内容を自分でリトークすることによって、同じ部分を繰り返し表示することができてしまい、そのたびにW数がカウントアップされる仕様になっていることが判明した。

本来リトーク機能は他の人のトークルームでの会話を自分のトークルームで参照・引用したいときなどに使うもので、通常自身のトークを引用する必要はない(以前の会話でそこまで戻ることが大変なときなどは、参照する場合もあるとは思うが)。

このリトーク機能を使うことによってW数カウントを稼ぐために、その都度トークルームを入退室しなくてもカウントアップできるということがわかり、各メンバーとも利用していたわけだが、HKTはグループ内で「それは本来のW数が持つ意味を大幅に逸脱している。キチンとルーム自体へ入退室をするのが本来のW数であるべき。」と言う考えなのか、自身へのリトークを禁止するという自主規制を打ち出した。

ある意味ファンがこの企画に過熱することを配慮しての行動かと思うが、逆にこのことがHKTメンバーを推すファンから競争相手の他グループメンバーファンへ「リトークは不正だ。」などという批判が出る原因にもなっていった。リトークは対象となったメンバー自身がやらなければ、応援するファン側がいくらがんばっても利用できないわけだから、それによって勝敗を左右する以上いらだつこともわかるが、ある意味言いがかりに近い発言がネット上で飛び交っていた。

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